シリコンバッグとさようなら。乳がん検診に行きましょう!

今回は1990年代にシリコンバッグを挿入された方です。

左右ともに硬くなってきて気になられ、ご来院されました。

超音波検査では、左には破損所見があり右は破損疑いでした。

術前写真です。

バッグ抜去 CRF豊胸バッグ抜去 CRF豊胸バッグ抜去 CRF豊胸バッグ抜去 CRF豊胸バッグ抜去 CRF豊胸

この方の様に拘縮が強くなるとバック特有の(生理的ではない)バストの形状となります。

バッグ抜去 CRF豊胸

上の図の様に凸状の形状になります。

話し合いの結果、シリコンバッグ抜去と同時に、お腹全体と腰から脂肪を採取し、コンデンスリッチ豊胸をすることが決まりました。

まずは脂肪採取です。

上記より695ccのコンデンスリッチファット(以下CRF)を作成しました。

次はバッグの取り出しです。

脇に挿入された時の傷があるのでその傷を使用しました。

取り出したシリコンバッグは200ccで、左右ともに小さい破損がありました。

バッグ抜去 CRF豊胸

しっかりと被膜内を洗浄しました。

除去後のバストは、平坦になりました。

バッグ抜去 CRF豊胸

多くの場合はバッグにより組織を圧迫していたため「お皿状」にへっこんでしまいます。

この次はついに注入になります。

右に240cc、左に260cc、注入しました。

1か月後です。

バッグ抜去 CRF豊胸バッグ抜去 CRF豊胸バッグ抜去 CRF豊胸バッグ抜去 CRF豊胸バッグ抜去 CRF豊胸

いかがでしょう。

自然な綺麗な形状をなしています。

バッグ抜去 CRF豊胸

赤い線の様になだらかなカーブを描いています。

術前術後のカーブの比較です。

〈術前〉

バッグ抜去 CRF豊胸

〈術後1か月〉

バッグ抜去 CRF豊胸

 

今回の方は、ボリュームは殆ど落とすことなく自然な形状になり、大満足されました。

バッグの大きさや拘縮の具合にもよりますが、バッグを取り出して綺麗なバストを取り戻すことができます。

しかも、「ご自身の脂肪で」です。

バッグを入れていると、乳がん検診から足が遠のき、ちゃんと検査を受けていない方が多く見受けられます。

バッグを入れて10年位たった方の年齢(30代40代)は乳がんの 罹患率が急上昇してくる年齢です。

シリコンバッグのせいで乳がん検診を受けられていない方、抜去の検討をオススメします。

 

 

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