今回は左側シリコンバッグ破損のゲストです。
17年前に乳房バッグ挿入し5年前より硬くなってきたとのことでした。
術前時の写真です。左の乳房の変形が顕著にみられます。右は大変状態は良いです。
ここまで変形をきたす拘縮を起こしていると被膜が厚く 被膜の石灰化を認めることがあります。
超音波検査をしましたが、やはり予想は的中していました。左側は石灰化を認め、破損を疑わせる所見も認められました。
取り出したバッグです。左が破損しておりシリコンの色がやや黄色がかっているのがわかると思います。
バッグを取り出した後の画像です。長期間入っていて尚且つ拘縮をきたしているとバッグの上下の組織を圧迫し薄くしてしまします。
そのためバッグを取り出すと下の写真の様に左側のバストはお皿の様に凹んでしまいます。
また乳腺があらぬ方向に圧迫されているため左右に同様に脂肪を注入しても対称性が得られないことが多いです。
しっかりと多量の生理食塩水で洗浄し被膜内にはシリコンの残存がないのを確認したうえで、脂肪の注入を開始します。
脂肪採取は大腿全周です。
コンデンスリッチ脂肪は705ml作成できました。
左右に240mlずつ注入しました。
術後1週です。
まだ内出血がバスト下方に残っていますが時期相当です。
1か月後です。
やや左の デコルテ~乳頭へかけてのラインが乱れはありますが、気にならない程度です。
硬さや形状もごく自然となりました。
術前の「乳房バックの破損を伴う拘縮変形」と術後の「脂肪による自然な形態の乳房」どちらが良いでしょうか?
何の迷いもなく後者と答えるでしょう。
バックによる変形をきたしてお悩みの方、どこに相談してよいのかわからない方。
THE CLINICではこのようにごく自然なバストにします。
ぜひ御相談してください。