こんにちはTHE CLINIC 医局長 加藤です。
今回は、20年前に生理食塩水バッグを入れて、
①乳がん検診をしっかりと受けたいという事や
②生理食塩水バッグに対して不安を感じてきたとのことで、バッグ取り出し同時に脂肪豊胸を行いました。
今回のような『バッグ摘出同時豊胸』は当院ではごくありふれた施術です。
しかしこの同時手術はテクニックが必要です。
何故なら、バッグを取り出した後の被膜内に脂肪が迷入してしてしますと 脂肪は「壊死」します。
限られた他の部位に塊にならないように 注入しなくてはなりません。
今回のゲスト様は大胸筋の下にバッグが挿入されていました。
皮下・乳腺下・筋内に固まらないように注入します。
またとてもお痩せな方ですので脂肪採取にもテクニックが必要です。
では症例です。
身長156cm 体重44Kg (BMI:18.1)です。
採取部位は大腿全周です。
術前のバストの状態です。
バッグがやや上方に移動したのか?乳頭の位置が不自然な位置にあります。
またデコルテから乳頭にかけてのラインが(バッグ特有の)不自然な凸ラインを形成しております。
摘出は脇から行いました。
脂肪は大腿全周から採取しコンデンスリッチ化した脂肪は565cc作成できました。
注入量は左右共に140㏄と少なめでした。
その理由としては、長年バッグが入っていたために バッグと皮膚との間の組織が圧迫されて組織の厚さがほとんどなかったことが理由です。
無理に注入したところで脂肪は栄養不足になり壊死して感染等を引き起こすことがあります。逆効果です。
バストの硬さや皮膚表面の血流を観察しながら無理のない量を注入しました。
術後1か月後です。
大変自然なバストの形態になっています。
またバスト以外にデコルテにも注入しており 手術前のデコルテの骨感が無くなっているのもわかると思います。
ゲスト様は大変満足されております。
尚、コンデンスリッチ脂肪は250以上余っていますので今後追加注入予定です。
更なるバストアップ 綺麗なバストの形状にします。