一度付くとなかなか取れない、お腹の脂肪。脂肪吸引であれば、この憎き脂肪を数時間できれいに取り除くことができます。とはいえ、実際に美容外科で施術を受けるとなると何かと不安もあることでしょう。また、一定期間のダウンタイムは避けられませんが、それにはどう対処すべきかといった点も気になるところ。
ここでは、脂肪を専門に扱う美容外科THE CLINICにおける、お腹の脂肪吸引の実際をご紹介します。また、術後に想定される副反応への対応についてもご案内します。
お腹の脂肪吸引で得られるベネフィット
施術費用は決して安くはありませんが、それに見合うだけの価値はあると考えています。ここではまず、お腹の脂肪吸引で実際に得られるメリットについてご紹介いたします。
お腹周りが確実に細くなる
お腹周りの脂肪を物理的に取り除くので、その分は確実に細くなります。また、痩身効果は施術直後から実感しやすいと言えます。
お腹周りが太りにくい体質になる
施術後は太りにくくはなったと実感できると思います。もちろん、いくら脂肪吸引したからといっても、あまりふしだらな生活を続けていればリバウンドします。ただ、脂肪細胞の数そのものが少なくなっているので、吸引前と同じような太り方はしないでしょう。太るという現象は、脂肪細胞が大きくなることを指します。少なくなった脂肪細胞が大きくなったところで、全体的なボリュームは吸引前ほど大きくならないのです。
お腹の脂肪吸引の事例紹介
当クリニックでお腹の脂肪吸引手術を受けられたゲストの、術前・術後の変化をお示しします。仕上がりをご判断いただく際のご参考になさってください。
症例1
44歳女性です。
「半年前から急に太った。」と、お腹周りが気になり来院されました。
この方には、腹部(上・下・側部)腰・ウェストの脂肪吸引を施行しました。
上下腹部共に脂肪の量は明らかに減り、クビレが出てメリハリのあるボディーラインになりました。
大変満足なさっています。
症例2
33歳女性です。
お腹とウエストの相談で来院された方で、ベイザー脂肪吸引(ウェスト周り)と、4Dリポ(お腹周り)を併用しました。
ベイザー脂肪吸引では、全体の脂肪を除去します。一方4Dリポでは、お腹の縦のラインを筋肉に沿ってデザインします。海外ではこういったお腹の事を、アブクラックス(ツーパック)と呼びセレブの間で話題になっています。健康的、かつ立体的なお腹になり、満足いただけました。
お腹の脂肪吸引、その具体的な手順は?
当クリニックでのお腹の脂肪吸引の進め方をご紹介します。ここにお示しする例は、THE CLINICでの標準的なやり方とお考え下さい。
カウンセリングを行う
医師とのカウンセリングの前に、コンシェルジュからゲスト様のご要望・生活背景等簡単な情報収集をさせていただきます。そうすることで医師とのカウンセリングが円滑に無駄なく行うことができるからです。
またTHE CLINICでは看護師が同席させていただいております。これには①実際に施術を受けたスタッフから話を聞ける②医師に相談しずらい事も相談しやすい。といったメリットがあります。
ゲストのご要望に対しては、可能なかぎりアプローチします。しかし、ご要望の中にはボディーラインの崩れが懸念され、その通りに施行するとかえって逆効果になるようなものもあります。このような場合には、より良い提案をさせていただきます。
腹部周囲のカウンセリングに要する時間の目安ですが、医師のカウンセリングは20~30分程度です。これに加えて、コンシェルジュ・看護師とのカウンセリング時間がございます。
マーキング(デザイン)を行う
マーキングのポイントについて、解説します
正面
やはり皆様が気になる下腹部ですね。腹筋に力を入れてもらい下腹部の張り出し皮下脂肪の有無を判断します。腹筋が弱っていると皮下脂肪がないのに(内臓脂肪が張り出してきて)ポッコリお腹になります。
お臍の上方の上腹部ですが脂肪の塊ができます。この部位の中心に薄く縦線を入れてあげるとはやりの「アブクラックス」ができます。
肋骨部位
特にバストの下の部位にも脂肪がつきます。この部分がスッキリするとバストとのメリハリがはっきりしバストが強調されます。
側部
側腹部~ウエストの部分についてです。この部分をしっかりとることで締まったウエストができます。自分でも痩せたことを実感をします。他人からも「痩せたね」と言われることが多いみたいです。満足度はかなり高いです。
後面
大殿筋の上縁の形状を把握し 骨盤とのバランスを見ながらデザインします。臀部のトップから背中にかけて柔らかいカーブを作くると セクシーかつ女性らしいラインとなります。
麻酔処理を行う
麻酔ですが 点滴より眠る薬剤を投与し、さらに吸引部位に局所麻酔(+止血剤)を薄めた液を注入します。これだけでは痛みがコントロールできていないようでしたら 点滴に痛み止めの薬剤を追加投与します。
脂肪を吸引する
「マーキングを行う」でお示ししたポイントに沿って吸引していきます。
尚、吸引管を刺入する部位は正面図のパンツに隠れる部位に2か所・後面部の青い三角形の頂点でお尻の割れ目部位の一か所です。合計3か所で下着で隠れて目立ちません。
脂肪吸引後のケア
吸引が終了しましたら、吸引前に注入した液(局所麻酔・止血剤を薄めたもの)を刺入部より絞り出します。そうすることが術後の浮腫みの軽減につながります。また絞り出さないと、組織内に残った局所麻酔や止血剤が血管に吸収され、帰宅後に副作用が出てくる可能性があります。
それがすみますと圧迫になります。腹巻のような圧帯を巻き その上にスポンジを挟み ガードルで圧迫します。また帰宅後廃液がありますので刺入部には吸収シートを当てておきます。
上記のすべての行為は寝ている間に終了しております。
脂肪吸引(お腹)の回復過程で見られる症状は?
脂肪吸引では、少なからず組織にダメージを与えることになります。そのため、一定期間のダウンタイムは避けられません。ただ、その症状を事前に知っていれば、さほど慌てることもないでしょう。ここでは、一般的にみられるダウンタイムの症状についてご紹介します。
脂肪吸引手術直後~2週間に見られる症状
この時期の症状は比較的派手なものが多いですが、これらは手術が成功しても生じます。ある程度は想定の範囲内とお考え下さい。
痛み
筋肉痛に似た痛みを感じます。術後3日間が痛みのピークです。痛み止めを内服し働くことは可能です。その後徐々に和らぎ、2週間もすれば痛みは和らいできます。手術直後にほてりを感じたり、術後の圧迫固定でかゆみを感じたりする場合は保冷剤等でアイシングしてください。ただし、アイシングのむやみな継続は血行悪化を招くので逆効果です。あまり長期間ほてりやかゆみが引かない場合はクリニックにご相談ください。
術後1週間以降からは、血行の促進を意識したセルフケアを心がけてください。具体的には入浴、マッサージ(ただし内出血部分へのマッサージは禁忌)などが効果的です。
内出血
手術後2週間程度続きますが、日ごろ冷え性でお悩みの方やむくみが出やすい方は長期化することがあります。お腹の脂肪吸引を行った際には恥骨部周辺に表れることが多いようです。施術後から赤→緑→黄→肌色と変化していきます。見た目が派手なので驚かれるかもしれませんが、回復している証拠なのであまり心配なさらなくても大丈夫です。
腫れ・むくみ
炎症による腫れは、通常術後1週間ほどで消失します。これには、アイシングによる幹部の冷却が効果的です。
むくみは、冷え性だと長引きます。この場合は、水分を十分に取ったりマッサージを入念に行ったりと、積極的なセルフケアを心がけてください。
しびれ
原因が手術中同じ体勢を取り続けたことによるものです。多くの場合2日もすると回復します。
長期間しびれが継続するようでしたら、クリニックにご相談ください。
脂肪吸引手術1週間後あたりから見られる症状
この時期の症状は、生活に支障はないものの、無いにこしたことはないといったものが主です。
かゆみ・色素沈着
手術後のテーピングによる摩擦でかゆみを生じることがあります。手術後の皮膚はむくみを伴い、デリケートな状態です。そこに粘着性や圧迫刺激が加わり、炎症が誘発されることに起因します。
一方色素沈着とは、炎症の赤みが引いた後に茶色く跡が残った状態を指します。
考え得る色素沈着の原因は以下です。
①圧迫により部分的に血流が悪くなっていた
②圧迫が擦れていた
③テープかぶれが生じた
④脂肪吸引によるもの
⑤肌質により色素沈着をきたしやすい
原因が何かを診断し的確な処置が必要です。
美白剤だけでは解決しないときもありますが、必要に応じて内服薬や的確な塗り薬を処方いたします。
症状によってはそのまま治る方もいらっしゃいます。何もしないで経過観察とすることもあります。
硬縮
個人差はございますが術後3週間後ぐらいから、吸引部分が硬くなってきます。これが硬縮です。脂肪がなくなると、人体はその隙間部分を修復しようと線維質を張り巡らせます。このとき、皮膚の表面は硬く突っ張るような感じになります。ただし回復過程に生じる正常な反応なので、ご安心ください。多くの場合3・4か月で元の柔らかさになっていきます。
対処法は、患部をこまめにマッサージすることと、突っ張るからと言って動かさないのではなくなるべく動かすことが重要です。
脂肪吸引手術1ヵ月後あたりから気になる症状
手術後、比較的早い段階に生じる痛みや不快感から解放されるこの時期、気になってくるのは見た目への影響です。
傷跡
脂肪吸引をするためにはどうしても数か所穴を開けなくてはいけません。
その部位の経過として、はじめは赤く 硬く 盛り上がります。1か月を過ぎると徐々に白く 柔らかく 平坦になっていきます。最終的には細い線となり殆ど目立たなくなります。
術後経過中に炎症を起こして色素沈着(→「かゆみ・色素沈着」参照)を起こすと、傷跡が目立ちます。また、日常的な動作により縫合部が引っ張られやすい部位ですと傷に幅が出ます。また、刺激がある時、盛り上がる場合もあります。傷跡として目立って残ることもあります。
切開した患部は、強くこするなど過剰な刺激はなるべく加えないように注意してください。
もちろん、当院では傷跡を最小限にする施術を行いますが、アフターケアでも一定の配慮はお願いしたいところです。
たるみ
当院の脂肪吸引ではベイザーを使用します。よってある程度の引き締め効果は期待できるのですが、あまり脂肪量が多いと、吸引後に伸び切った皮膚がたるむことがあります。このような場合は、タミータックやサーミタイトといった施術を併用することで、たるみを軽減させることができます。気になる場合はお気軽にご相談ください。
お腹脂肪吸引後のダウンタイムは、どう乗り切る?
術後はまず痛みを感じ、その後時間が経つにつれて浮腫み、内出血が出現してきます。
ダウンタイムに見られる症状は、ある程は受け入れていただかざるを得ないものです。しかし、その症状を軽く抑えるための工夫なら、お伝えすることができます。ここでは、当院で施術を受けてくださった方にご案内しているアフターケアについてご紹介します。
痛み
痛みは術後をピークに徐々に治まっていきます。大きな痛みは2週間くらいです。その後はちょっとしたときにピリピリが出るときはあります。大抵の人は術後当初は痛み止めの内服薬でコントロールできています。
浮腫み/内出血
腹部の場合、他の部位よりは早く良くなります。個人差はございますが2週間前後くらいです。尚、下腹部~陰部に内出血がたまることがあります。
また、1か月くらいから吸引した部位に引き攣れ感が出ます。正常な経過で「硬縮」というものです。徐々に柔らかくなっていき4か月~半年には元の硬さになります。
むくみ対処の基本は、圧迫することと、温めることです。日常生活でできることとしては、ガードル、圧着タイツ、ボディスーツ等の着用と、こまめな入浴。可能であれば高周波トリートメント等といったところです。
当クリニックでも、術後のトリートメント施術をお引き受けいたしますので、是非ご相談ください。
まとめ
お腹周辺は、男女問わず脂肪が付きやすい場所。ここをエクササイズとダイエットだけでスリムにすることには、限界を感じていらっしゃる方も少なくないはずです。
その点、脂肪吸引を行えば、そのようなお悩みは一気に解決できます。ただし、施術の成果はドクターの知識量と技術力に大きく左右されますから、美容外科選びは大変重要です。ここにお示しした情報は、そのための検討材料としてお役立てください。その上で、もし当クリニックでの施術をご決断いただけるのなら大変光栄です。興味をお持ちいただけた方は、まずは一度、カウンセリングにお越しください。